トピックス

【被災直後に役立つ・子どもの心のケアの方法】*知っていれば「子どもの心」を守れます*

能登半島地震で被災されたみなさま、心よりお見舞い申し上げます。
 
たらちねは、東日本大震災で被災した母親たちの活動です。2011年の震災発災直後、見えない環境汚染の恐怖から子どもを守るために、時に子どもに強く当たってしまい、適切でない対応をした母親もたくさんいました。震災から13年になる今も、その時の後悔に苦しむお母さんたちがたくさんいます。また、子どもたちも、なぜ、そうなったのか理解できずに、今も心の井戸に苦しさを抱えたままでいる子もいます。
 
「あの時、そのことを知っていたら、あんなことはしなかったのに…」東日本大震災の母親の後悔を学びとし、日本乳幼児精神保健学会が子どもの心を守るリーフレットを作成しました。
 
被災地のお母さん、お父さん、ぜひ、参考にしてください。
また、これから大きな災害が予想される地域の保護者のみなさま、このリーフレットを「心の防災」として役立ててください。
 
リーフレットのダウンロードはこちらからお願いします。
» 日本乳幼児精神保健学会 子どもの心を守るリーフレット (PDF)

たらちね・尿中セシウムの測定方法の新聞記事との相違点について

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読売新聞福島県内版(2023年12月7日木曜日)で、たらちね保養事業チラシへの、福島県教育委員会による、後援承認の取り下げを扱った記事が掲載されました。

取り下げに至った事情については、たらちねのホームページや公式SNSから説明させていただいた通りです。

記事の中で、内部被曝を知るための尿中セシウム測定の方法について記載がありました。
その内容はたらちねの測定方法と異なるものです。
*異なる箇所は「尿を2ℓほど採取して濃縮する必要がある」という箇所です。たらちねでは高感度のゲルマニウム半導体検出器で測定するため濃縮せずに、採取した尿2ℓをそのまま測定しています。たらちねの測定の検出下限値は0.03~0.04Bq/kg前後です。
 

たらちねが実施している方法について画像で紹介いたします。

» 尿中セシウム測定手順(PDF)

①尿は2ℓ採取します。
②ゲルマニウム半導体検出器で20時間かけて測定します。
③測定結果のお渡しの際には、結果の内容を医師が丁寧に説明いたします。
 

※環境省からも尿中セシウムの測定から知る内部被曝について情報を出しています。
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h30kisoshiryo/h30qa-02-18.html


保養のチラシ配布にご協力いただいた皆さまへ

この度、認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね は、福島県教育委員会の後援承認をいただき、子どもの保養事業案内のチラシを各市町村に配布させていただきました。しかし、内容の一部に当法人と福島県の認識に相違があることがわかり、県教委と協議の結果、後援を取り下げることになりました。

問題とされた箇所は、保養の必要性を説明するために参考として掲載した、子どもたちの内部被曝の現状を示す尿中セシウムの測定結果のグラフについてです。

福島県ではホールボディカウンターによる測定結果から内部被曝を認識していますが、当法人では、ホールボディカウンターによる測定結果に加え、さらに詳細な測定ができる尿中セシウムの測定結果を重視し内部被曝を認識しています。

それは福島県では実施していない測定方法であり、その方法から導き出した内部被曝の値は、県の内部被曝の認識にはつながらないということでした。

福島県教育委員会では、子どもの保養事業実施案内についての後援承認は問題ないという見解です。そのため、双方で話し合い、チラシを作成し直すことなど検討しましたが、時間と予算に余裕がないので、この度の後援を取り下げるという結論に至りました。

ベラルーシでは、チェルノブイリ原発事故発生から37年経った現在も、国が子どもの保養事業を継続し実施しています。そこでは、身体の健康だけでなく、心の健康も見守っています。今回、内部被曝の認識方法の相違により後援は取り下げになりましたが、保養事業が必要ないという福島県の見解でないことはご理解ください。

配布にご協力いただいた皆さまには、取り下げのお知らせが配布後になってしまった地域もあり、誠にご迷惑をおかけいたしました。
 

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね
福島県いわき市小名浜花畑町11番地の3
電話:0246-92-2526
Fax:0246-83-8322


知っていれば役に立つ〜女性のための防災東日本大震災の経験を活かした「たらちね防災プロジェクト」参加者募集のご案内

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災害、そして原発事故は突然起きるもの。

その時、みなさんは子どもや家族をどう守りますか?

東日本大震災発災後、「たらちね」は地震・津波・原発事故の複合災害現場で女性たちが市民科学を駆使し、子どもと家族、そして地域の人々の心と身体を守るために活動してきました。

今、日本では、千島海溝巨大地震、南海トラフ大地震など、大規模災害が起きることが予測されています。
それは、明日起きるかもしれない、そんな不安があります。

311で「たらちね」が経験したこと。
それを、みなさんの暮らしに役立たせるため、女性の立場から女性のみなさんにノウハウを共有したいと思っています。

「知っていれば、何かの時に役に立つ」私たちと一緒に 知り・見て・感じて みませんか。
みなさまのお申し込みをお待ちしています。
 
» 参加要項と実施スケジュールのご案内(PDF)
» 参加申込書(Excel)
» 参加申込書(PDF)
 
*実施期間 2023年6月〜11月 の参加者を募集しています。
申込み締切は、2023年6月15日 です。
申込み/問合せ Email: toiawase@tarachineiwaki.org 件名を「女性防災」としてください。
 
電話番号 0246-92-2526 担当きむら


たらちね報告会・今中哲二講演会のお知らせ

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311から12年…
「あの日」から2度目の卯年。
震災生まれの子どもたちは自分の力で進路を決め、未来を描く年齢になりました。
この間、世代の責任を担う私たち大人は、何を考え、何を行い、大切なものをどう守ってきたのか。
人間と自然の共存、そして、過去と未来を思う12年目の時です。
多くのみなさまと共に、この日を過ごせること願っています。
ぜひ、ご参加お待ちしております。

【原発事故から12年〜当時のことを思い出し今のこと・先のことを考える 今中哲二 講演会】&【たらちね 活動報告会】開催のお知らせ
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開催日時:2023年3月11日(土) 10:30~16:00
開催場所:いわき産業創造館6階 企画展示ホール(ラトブ6階)
参加費 :無料
*JRいわき駅 徒歩1分
*駐車場400台収容 2時間まで無料(6階事務室で無料スタンプを押してください)

【当日タイムスケジュール】
10:30~12:00 今中哲二講演会
12:00~13:30 休憩
13:30~16:00 たらちね活動報告会
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〈活動報告・時間割の詳細〉
13:30-14:45
心のケア 
歴史探訪プロジェクト 
子どもの転地保養
甲状腺検診プロジェクト
たらちねクリニック
14:46  黙祷
14:50-15:50
放射能測定ラボ
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今中哲二(いまなかてつじ)プロフィール

2016年京都大学を定年退職し、現在京都大学複合原子力科学研究所研究員。専門は原子力工学。大学院時代より日本の原子力開発のあり方に疑問を持ちはじめ、研究者としては、原子力を進めるためではなく原子力利用にともなうデメリットを明らかにするというスタンスで研究を行ってきた。広島・長崎原爆投下による放射線被曝量の評価、チェルノブイリ原発事故影響の解明、セミパラチンスク核実験場周辺での放射能汚染の現地調査などに従事。2011年3月の福島第一原発事故以後はもっぱら福島の問題に専念。

『原子力安全研究グループ:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/



西尾正道 勉強会&講演会のお知らせ

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2022年6月18日(土)

勉強会 「日本人の健康問題を考える」10:00~11:30
講演会 「汚染水の危険性を考える」13:00~15:00

場 所:いわき市文化センター 1階 大講義室
    福島県いわき市平堂根町1-4 / JRいわき駅徒歩12分
参加費:無料
 

福島第一原子力発電所の事故から11年が経ちますが、廃炉作業はデブリの取り出しさえもままならず、溜まり続ける汚染水の問題と収束にはまだまだ長い時間がかかります。

政府は来年2023年の春頃を目途に処理汚染水を海洋放出する方針を決定しました。一度でも流してしまえば、回収することも、消すこともできません。海の汚染は私たちだけでなく、これから産まれてくる子どもたちの代まで続く深刻な問題です。安全性が不安視されている今、汚染水と被曝の関係を正しく知る必要があります。

今回は西尾正道先生をお招きし、放射線被曝や農薬問題をはじめ、人体へ影響を与える様々な要因と海洋汚染やトリチウムのことについて、お話しいただきます。勉強会と講演会の2部構成の開催で、事前申し込みは不要です。どちらの回もお気軽にご参加ください。スタッフ一同、皆さまのご参加をお待ちしております。
 

西尾正道(にしおまさみち)プロフィール
函館市出身。1974年札幌医科大学卒業後、国立札幌病院・北海道地方がんセンター放射線科勤務。1988年同科医長。2004年4月機構改革により国立病院機構北海道がんセンターと改名後も同院に勤務し、08年4月同院長、13年4月国立病院機構北海道がんセンター名誉院長。1992年日本医学放射線学会優秀論文賞、2006年札幌市医師会賞、2007年北海道医師会賞・北海道知事賞受賞。
 

著書

  • 『がん医療と放射線治療』(2000年4月エムイー振興協会)
  • 『がんの放射線治療』(2000年11月日本評論社)
  • 『放射線治療医の本音―がん患者2万人と向き合って―』(2002年6月NHK出版)
  • 『今、本当に受けたいがん治療』(2009年5月エムイー振興協会)
  • 『放射線健康障害の真実』(2012年4月旬報社)
  • 『正直ながんのはなし』(2014年8月旬報社)
  • 『被ばく列島』(2014年10月角川学芸出版)
  • 『患者よ、がんと賢く闘え! 』(2017年12月旬報社)
  • 『被曝インフォデミック』トリチウム、内部被曝-ICRPによるエセ科学の拡散(2021年3月寿郎社)

その他、医学領域の専門学術論文・著書多数。
 

【主催/問い合わせ】 
認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね
福島県いわき市小名浜花畑町11-3 カネマンビル3F
電話:0246-92-2526   
Eメール:toiawase@tarachineiwaki.org