『たらちね』では、2015年4月よりベータ線測定核種(ストロンチウム90/組織結合水トリチウム/自由水トリチウム)の測定を開始しております。
現在、測定機器はフィンランドのハイデックス社製300SL/SLL型1台で測定対応をしております。
測定方法は、被災地のニーズに合った迅速分析法を用いており、3日~5日の間には測定結果が出せるよう備えております。
しかし、測定の依頼が予定よりも多くあり、現在ストロンチウム90の測定で結果がでるのが3ヶ月待ちの状況になっております。
地域の子どもたちや人々の生活環境の中の汚染を測定し情報を提供する意味は、迅速に測定し暮らしの中の無用な被曝を防ぐことにありますが、今のままの状況では、その対応ができない状態です。
そこで、『たらちね』では、2台目の放射能測定機器を購入することを決定しました。
測定依頼試料を迅速に測定できるだけでなく、検出下限値をこれまでよりも1桁下げた結果を出せる機種を選びました。
事故から5年経った今でも、飲料にも使用する生活水の測定が行われていない地域もあり、それらの地域からの生活水の測定依頼がございます。
また、東電福島原発沖での海洋調査のための海水測定等も行っており、それらは検出下限値ギリギリの測定となります。
測定値を「不検出/ND」ではなく、きちんと数字に残すことが「次世代へ学び伝えること」として大切な『たらちね』の活動の意味と考えております。
子どもたちに一つでも多くの正確なデータを残すことが、事故を防ぐことができなかった世代を担う大人の責任の一つだと思います。
そのために、『たらちね』では、2台目の液体シンチレーションカウンター放射能測定機器の購入を希望しております。
測定機器購入のために、みなさまの御力のこもったご寄付・カンパをどうかよろしくお願いいたします。
購入希望機種は下記の内容になります。
測定機種:Quantuulus GCT6220 一式 通称”カンタラス“(パーキンエルマー・ジャパン)
価格 :2000万円(価格割引済み)