東京電力福島第一原子力発電所の事故からまもなく10年が過ぎようとしています。10年というと、一区切りついたような感覚になりますが放射能汚染は人の感覚とは無関係に、今も変わらず続いています。汚染がなくなるまでには300年*かかるといわれている中(*日本原子力学会2020年7月中間報告)で私たち、そしてこれからを生きる子どもたちは今後も長い時間、見えない・におわない・感じない放射能汚染と向き合わなければなりません。
100年先、200年先の未来のために、今できることをひとつずつ行っていきたいと思います。
今回はたらちねの2020年の1年間の活動報告をはじめ、『身近な放射能汚染を考える』と題し、今中哲二先生の講演会をオンラインで開催いたします。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
【タイムスケジュール】
10:00~12:00 たらちね測定報告会
・福島の現状
・放射能測定
・たらちねクリニック
・甲状腺検診
・心のケア
・たらちね・こども保養相談所
13:00~14:00 今中哲二講演会
・身近な放射能汚染を考える
今中哲二(いまなかてつじ)プロフィール
2016年3月京都大学を定年退職し、現在京都大学複合原子力科学研究所研究員。専門は原子力工学。大学院時代より日本の原子力開発の在り方に疑問をもちはじめ、研究者としては、原子力を進めるためではなく原子力利用にともなうデメリットを明らかにするというスタンスでの研究を行ってきた。広島・長崎原爆による放射線被曝量の評価、チェルノブイリ原発事故影響の解明、セミパラチンスク核実験場周辺での放射能汚染の現地調査などに従事。2011年3月の福島第一原発事故以降はもっぱら福島の問題に専念。
『原子力安全研究グループ:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/』